遷御の儀を終えた伊勢神宮の外宮から内宮を訪ねて
毎年桜の咲く季節になると、どこか桜の名所やその近辺の社寺仏閣の歴史を調べてブログの記事を書いているのだが、先日、昨年の10月に式年遷宮の遷御(せんぎょ)の儀を済ませた伊勢神宮の外宮・内宮や、近辺の重要文化財や桜の風景などを訪ねてきたので、そのレポートをさせていただく。伊勢神宮については、2つの正宮である外宮(げぐう)と内宮(ないぐう)しか知らなかったのだが、他に14の別宮(べつぐう)があり、さらに43の摂社、24...
伊勢の廃仏毀釈と伊勢神宮の式年遷宮に多大な貢献をした尼寺のこと
前回の記事の最後に、おはらい町のなかに国の重要文化財に指定されている建物があることを書いたが、この建物の名前は「神宮祭主職舎本館」といい、明治の廃仏毀釈の時に廃寺となった「慶光院」という尼寺の境内地と建物を伊勢神宮が買い取り、明治5年(1872)に神宮司庁の庁舎となり、明治23年(1890)に神宮祭主職舎となって今日に至ったものである。伊勢神宮の御膝元である伊勢国(三重県)で廃仏毀釈が相当激しかったことは最近知っ...
伊勢神宮内宮の別宮・月讀宮、神宮徴古館、金剛證寺などを訪ねて
前回は伊勢神宮の式年遷宮を復活させた慶光院という尼寺のこと中心に書いたが、今回は伊勢旅行の続きを書くことにする。慶光院からおはらい町通りを歩いて猿田彦神社の近くの駐車場に戻り、次の目的地である月讀宮(つきよみのみや)に向かう。月讀宮は伊勢神宮内宮の別宮で祭神は「月讀尊(つきよみのみこと)」で、外宮別宮の月夜見宮の祭神「月夜見尊」は本別宮と同じ神だとされている。宮域には同じく内宮別宮の、月讀尊の魂を祭神...
二見ヶ浦観光のあと、明治時代の名建築である賓日館を楽しむ
庫蔵寺を観光したあと、二見ヶ浦に向かう。私の小学校の修学旅行はこの近くの旅館で宿泊して、翌日は早朝に起床し、クラスの仲間と一緒に、二見ヶ浦の夫婦岩(めおといわ)から昇る日の出を見た時の感動を今も忘れない。そしてこの岩をバックに集合写真を撮ったのだが、当時は初日に伊勢神宮に行って二見ヶ浦の旅館に宿泊し、翌日は二見ヶ浦で日の出を見てから御木本真珠村に行くというのが京都の小学校の修学旅行の定番だった。夫婦...