祖谷のかずら橋
ずっと前から、徳島県祖谷(いや)地方に行ってみたいと思っていた。どうせ行くのなら、桜の咲きそうな季節にと思い、3/27から2日間家内と祖谷地方から金毘羅さんを巡るドライブ旅行に行ってきた。 早朝に吹田の自宅を出て11時ごろ大歩危近辺にあるもみじ亭で「祖谷そば」を食べ、大歩危の「まんなか」という旅館から出航する大歩危峡遊覧船に乗って吉野川の激流が2億年もの時を経て大自然が作り出した渓谷美を楽しむ。大歩危あたり...
祖谷の平家屋敷と平家落人伝説
前回はかずら橋のことを書いたが、祖谷(いや)は平家落人伝説でも有名な場所でもある。 屋島の戦いで敗れた平国盛率いる残党がこの祖谷に住んだと言われているのだ。Wikipediaによると、平家の落人が住み着いたと言われている地が全国で132ヶ所もあるらしい。脚色された信憑性の薄いものもかなりあるそうだが、祖谷地区には何軒も平家の末裔の住んでいた武家屋敷が残されており、平家の赤旗なども残されている。平家の末裔が住んで...
鳴門市とドイツとの100年を超える友好関係のきっかけを作った会津人
重たいテーマを書き続けているうちに、少し気分転換をしたくなって徳島県を旅行してきた。旅程を決めたときには認識していなかったのだが、最初に訪問した鳴門市が、前回までのテーマである東北の戊辰戦争とつながることを旅行の途中で気が付いた。今回はそのことを書こうと思う。最初の訪問地は四国八十八ヶ所霊場の第一番札所霊山寺(りょうぜんじ:鳴門市大麻町板東塚鼻126 ☏088-689-1111)である。室町時代は三好氏の庇護を受け...
暴れ川として知られる吉野川の流域を豊かにした阿波藍と徳島の伝統文化
ドイツ村公園のすぐ近くに四国霊場第二番札所の極楽寺(鳴門市大麻町桧ダンノ上12 ☏088-689-1112)がある。寺伝では奈良時代に行基が開基したとあり、弘仁6年(815)には空海(弘法大師)がこの地での三七日(21日間)の修法で阿弥陀経を読誦したところ満願日に阿弥陀如来の姿を感得したため、その姿を刻んで本尊としたと伝わっているのだそうだが、境内から平安時代の瓦が出土しているので古い寺であることは間違いがない。本尊の木造阿...