長篠城址と長篠の戦いの決戦の地を訪ねて
毎年梅雨が明けた頃に車で旅行することにしているのだが、先日愛知県の新城(しんしろ)市を巡って来た。最初に向かったのは長篠城址(新城市長篠市場22-1 ☏0536-32-0162)である。長篠城は豊川と宇連川の合流点の崖の上の天然の要害の地に、菅沼元成(もとなり)が今川氏の命を受けて永正5年(1508)に築いた城で、永禄3年(1560)の桶狭間の戦いののち今川氏から松平氏の支配に移り、元亀2年(1571)に武田氏の支配に移り、天正元年(1573)に...
長篠の戦の武田勝頼公本陣跡から満光寺庭園、阿寺の七滝などを訪ねて
設楽原歴史資料館の駐車場から医王寺(新城市長篠字弥陀の前256)に向かう。長篠の戦いで、武田勝頼がこの寺に本陣を置いたとされ、境内には『武田勝頼公本陣跡』と記された石碑が建っている。新城市のHPによると、『三川日記』という文書に、武田軍の長篠包囲において本軍の武田勝頼らは医王寺山に三千の兵を配置したことが記されているそうだが、山麓の医王寺境内地内には陣城と思われる遺構は確認されていないという。http://www....
鳳来寺の神仏分離と日本の百名洞・乳岩峡などを訪ねて
旅行の二日目は少し早起きして、食事の時間までのあいだ宇連川沿いから不動の滝を散策することにした。コースははづ別館から浮石橋を渡り、ゆーゆーありーなから渡瀬橋を渡ったのち乙女沢遊歩道を歩いて不動の滝を巡るコースである。宇連川は黄褐色の岩の上を流れていて、川底が板を敷いたように見えるため、板敷川とも呼ばれている。夜間の放射冷却で気温が低くなった空気が、暖かい水面付近の空気に触れて、川霧が発生しているの...