端午の節句は「ちまき」か「柏餅」か
端午の節句が近づくと、どこのスーパーに行っても「ちまき」と「柏餅」が店頭に並べられる。 子供の頃端午の節句の日に友達の家に遊びに行って「ちまき」をごちそうになって帰ることがあった。京都にある実家は忙しくて「ちまき」を作ることは一度もなかったが、当時は近所で「ちまき」を作る家が結構あって、お裾分けしていただくことがよくあった。しかし、小さい頃に京都で私が端午の節句で食べたのは「ちまき」が大半で、「柏...
円山応挙ゆかりの金剛寺と近隣の古刹巡り
GW中はどこへ行っても渋滞するので、高速道路は使わず近場で行けるところがないかいろいろ探したところ、京都府亀岡市に円山応挙ゆかりの寺があると知り、急に行きたくなって車でその近くの古刹と一緒に巡ってきた。 私は円山応挙の絵が大好きで、昨年の秋には和歌山県串本の無量寺、冬には兵庫県香住の大乗寺に行って円山応挙とその弟子の描いた襖絵などを鑑賞してきたことをこのブログにも書いた。 私のプロフィールで使ってい...
葵祭りの由来について
5月15日は京都の三大祭りのひとつである「葵祭」(賀茂祭)のとりおこなわれる日だ。上の写真はこのブログで以前何度か紹介した江戸時代の安永9年(1780)に刊行された「都名所図会」にある、「葵祭」の絵である。 「都名所図会」は、国際日本文化センターのサイトにアクセスすれば、誰でも全文と翻刻文を読む事が出来る。http://www.nichibun.ac.jp/meisyozue/kyoto/c-pg1.html 絵の上の方に草書で「加茂のあふいまつりは四月中の酉...
高知城と龍河洞、龍馬歴史館を訪ねて~~高知旅行1日目
四万十川上流の高知県高岡郡四万十町にある親戚宅を訪ねることになり、自分の車を使って家内と二泊三日で5月15日から四国を旅行してきた。 四国には10年ほど前にバス旅行で行ったのだが、1泊旅行だったので足摺岬と中村と桂浜を駆け足で巡っただけだった。今年に入って祖谷と金毘羅さんを巡ったことはこのブログでも書いたが、高知県内を車で走るのは初めてだ。5月15日、車で吹田の自宅を早朝に出て11時半ごろに高知城近辺に到着...
桂浜、坂本竜馬記念館を訪ねて~~高知旅行2日目その1
ホテルを早目に出て、朝一番で桂浜に向かう。 桂浜には10年程前に一度バス旅行で訪れているのだが、短い時間の滞在であったので、今回はゆっくり散策して、前回行かなかった「坂本龍馬記念館」も見てみたい。 桂浜の上竜頭岬の高台に有名な坂本龍馬像がある。この像は宿毛市出身の彫刻家本山白雲の制作によるもので、本体の高さが5.3mで、台座の高さと合わせると13.4mにもなる大きなものだ。この像の経緯を調べると非常に興味深い...
四国霊場第37番札所岩本寺と高岡神社~~高知旅行2日目その2
坂本龍馬記念館から高知県高岡郡四万十町にある親戚宅に向かう。 「四万十町」という町は平成18年3月に高岡郡窪川町、幡多郡大正町・十和村が市町村合併によってできた町であるが、平成17年に中村市と幡多郡西土佐村が合併してできた「四万十市」とは異なる。大雑把な言い方をすると、四万十町は四万十川の上流地域を含み、四万十市は中・下流地域を含むのだが、四万十市の中に中村四万十町があったりしてややこしい。ついでに言う...
四万十川上流を進み松葉川温泉へ~~高知旅行2日目その3
岩本寺と高岡神社を見た後、四万十川上流を走る。 四万十川は全長が196kmで四国では最も長い川である。また柿田川、長良川とともに日本の三大清流と呼ばれ、日本の秘境100選にも選ばれている。また、「日本最後の清流」等と呼ばれることも多い。こんなに有名な「四万十川」という名前は昔から変わらないとばかり思っていたが、この名前がこの川の正式名称になったのは意外と最近であることを知って驚いた。 例えば宝永4年(1708)の...